【2022年最新】Web3.0の代表的なサービス事例8選!注目が集まる理由と課題についても解説
Web3.0に注目が集まっている3つの理由
自動車業界におけるブロックチェーン活用は、私の生活に大きな変化をもたらす可能性があります。すでに自動車業界には巨大なブロックチェーンコンソーシアムが存在し、多くのメーカーがコミュニティメンバーとして参加しています。
本記事では自動車業界とブロックチェーンの関係性や実際の活用事例、Iotとの連携どについてみていきましょう。
その成り立ちが影響し、金融的なイメージが強いブロックチェーン。しかし、日本の産業を支える自動車業界において、ブロックチェーン技術を活かしたさまざまな実験やサービスが始まりつつあります。
ここでは、自動車業界とブロックチェーンとの関係性について理解するためにも「MOBI」と「ブロックチェーン」に関する内容を解説します。
引用:「MOBI」とは?自動車・モビリティ×ブロックチェーンの巨大コンソーシアム解説 │ BaaS info !!
MOBIは「Mobility Open Blockchain Initiative」の略語で、交通や移動に関する産業のブロックチェーン技術や分散型台帳技術の標準化や普及を促進する非営利団体です。
ゼネラルモーターズやBMW、フォードといった世界の自動車メーカーはもちろんのこと、部品メーカーや政府機関、テクノロジー企業など全世界の100以上の企業や組織で構成され、日本からはトヨタやホンダなども参画しています
MOBIは、ブロックチェーン技術者によって人やモノの移動を環境に配慮しながらも効率化し、さらに安価に実現することを目指す団体です。
自動車業界を取り巻くさまざまな課題をブロックチェーン技術を用いて解決し、自動化や共有、電化といった領域で効力を発揮すると期待されています。
分散型台帳技術に関する詳しい内容は次のページで解説しています。
ブロックチェーンとは情報をブロック単位でまとめて暗号化し、過去から1本の鎖のようにつなげることで取引履歴を正確に維持する技術を意味します。
ブロックチェーンはデータの改ざんや不正が極めて難しい仕組みになっており、暗号資産の基幹技術として開発されました。
その仕組みや技術は高いセキュリティを担保でき、暗号資産以外のさまざまな分野においても、データの耐改ざん性や透明性を実現できます。
今後は、自動車業界以外にも経済活動においてプラットフォームとなる可能性を秘めている技術です。ブロックチェーンに関する詳しい内容は次のページで解説しています。
自動車業界に新たな流れをもたらすであろうブロックチェーン技術。具体的な活用事例として、次の5つをピックアップしました。
ここでは、事例ごとの詳しい内容について解説します。
BMWやGM、フォード、ホンダ、ルノーの5社によるブロックチェーン技術を活用した自動決済の実験が行われました。実験では専用端末を用いることなく、高速道路や駐車場の利用料金、軽食の支払いなどを自動決済できるかを調査しました。
また、個々の車両を識別するためのIDである「VIN」をブロックチェーンに記録する「VID」と組み合わせ、車両自体の決済端末化を目指しています。
引用:【THE 事例集】製造業×ブロックチェーン – 自動車業界編 part.1 │ BaaS info !!
前述の通り、車両IDの標準化を目的とした「VID」には、ブロックチェーン技術が活かされています。車両の所有者や走行距離、メンテナンス履歴などの重要な情報がブロックチェーン上に記録されるのです
ブロックチェーンを軸に管理するためデータの改ざんが起きにくく、今後はVIDが起点となってさまざまなシステムやサービスが誕生する可能性があります。
フランスの自動車メーカーであるルノーは、車両の情報をデジタル化した「デジタルメンテナンスブック」のプロトタイプをMicrosoftなどの協力のもとで開発しています。
車両と所有者に関するデータは、メーカーやディーラー、修理店といった事業者がそれぞれに管理しているのが現状です。しかし、ブロックチェーン技術を活用すればメンテナンス履歴の管理を集約でき、関連する事業者間での共有も実現します。
車両に関する保険についても、ブロックチェーン技術が活かされています。現在、欧米などでは「テレマティクス保険」の普及が進んでいます。
テレマティクス保険とは、走行距離や運転特性といった情報を取得・分析し、運転の安全度に基づいて保険料を算定する自動車保険です。優良ドライバーほど支払う保険料が安くなります。
ただし、ドライバーと保険会社のいずれも「データ改ざんのリスク」が大きな課題としてありました。そこで、データ改ざんを防ぐ手段として耐改ざん性の高いブロックチェーンが活用されています。
次のページでは、保険業界におけるブロックチェーン技術の活用事例も紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
米国の大手自動車メーカーであるフォードは、ブロックチェーンを活用した排気ガス対策の実験を実施しています。実験では、車両から排出されるガスの量や時間などをブロックチェーンに記録し、所有者や市当局などの関係者間で共有できるかの検証がされました。
また、実験が行われたドイツでは、空気の汚染度の高い車両は進入できない「排気ガス規制区域」と呼ばれる区画があります。この区画内に侵入したプラグインハイブリッド車(PHEV)が自動で「電気駆動モード」に切り替わるかも実験されています。
MOBIの取組みなどによって急速に進む自動車業界でのブロックチェーン活用。それと同時にあらゆるモノをインターネットに接続する技術である「Iot」との連携にも注目が集まっています。
ここでは、2つの事例に関する詳しい内容をみていきましょう。
ドイツに本社を置く自動車部品と電動工具のメーカーであるボッシュは、ブロックチェーン技術とIoTを用いた駐車場管理システムを開発しています。
車両自体が現在地の近くにある駐車施設と通信し、条件の良い駐車場を自動で探すといったものです。駐車場を探す手間が省けるのはもちろんのこと、渋滞や無駄な走行の削減につながります。
また、駐車料金の支払いは暗号資産によって決済されるため駐車券を取り出したり、小銭を探したりといった手間も不要です。すでに、いくつかのプロトタイプが同社の近くに設置されています。
同じくボッシュはエネルギーサプライヤーとの共同研究によって、ブロックチェーン技術を使った充電ステーションの開発を進めています。
MOBIが目指す電気自動車の普及には、充電ステーションに関するインフラ整備が欠かせません。そこで、ボッシュでは車両と充電ステーションが直接通信し、位置や利用状況、料金などを明示する仕組みを構築しています。
また、使用に関する予約や支払いの流れを自動化したり、近隣施設を検索条件に加味したりする機能なども同じく開発しています。
ブロックチェーン技術が自動車業界にもたらす変革は、いずれも私達の生活に大きなインパクトをあたえるものばかりです。
運転操作や車両管理、決済などに関するこれまでの当たり前は、ブロックチェーン技術によって新たな常識へと塗り替えられる可能性があります。
また、それに伴って新たなビジネスも台頭することになるでしょう。自動車業界を取り巻く今後に注視しながらも、自社にどう活かせるのかを早急に検討してみてください。