メタバースとは | 仮想世界が実現?ブロックチェーンとの関係も解説
メタバースとは
現在、大流行している「メタバース」メタバースとはなんなのか、メタバースを活用するとどんなことができるようになるのか、アーリーワークスのブロックチェーンエンジニア、難波諒太郎さんにインタビューをしてみました。
難波:3次元空間上に自分の分身を設置して経済活動を行うことができることが「メタバース」だと思っています。
今現実で生きて動いてお金を稼いで、ご飯を食べてっていう中、その生活がVR空間上で究極はトレースできたりが実現すると、現実世界でできないことができます。例えば、空を飛ぶとかが物理的な限界を超えたことすらもVR空間上でできたりその感情をVR空間上で分かち合えたりするのができるのがメタバースの良さだと思っています。
髙橋:ありがとうございます。アバターを経済活動に使えるっていうのは斬新ですよね。
今結構メタバースについて賛否両論があると思うのですが、難波さんはメタバースについてどう思われますか?
難波:私はメタバースが早くきてほしいなと思います。来るかどうかは社会の流れが大きく関わると思っていて、最近はFacebookとかが「meta」っていう名前にしたりとか、VR空間上で会議ができたりとかができる世界にはなってきているのでメタバースが世界で当たり前になるのも早いんじゃないかと思います。
髙橋:そうですね!最近はオンラインでのコミュニケーションが多い印象があります。
難波:MicrosoftもVRオフィスで会議や卓球などできるMesh for Teamsを2022年に提供するという動きもあるってことを踏まえると、メタバースが広まった世界は結構早めに来るのではないかと思っていて、わたしはその世界がくること自体ネガティブな気持ちは一切ないです。今、現実世界でうまくいってる人、うまくいってない人、リアルじゃ物足りない人が新しい選択肢として「メタバースの世界観」「自分の分身」として経済活動であったり趣味・娯楽ができるのはポジティブですね。
Microsoftの記事
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1363523.html
髙橋:ありがとうございます!確かにリアルだけじゃどうしても限界があったりするのでそこをメタバースの中でできたり、経済活動できるのは面白そうです!
難波:わたしは、VR技術・AR技術もメタバースの一部だと思っていますし、非現実のホログラム(実体はないが見えるもの)もメタバースの一部なんじゃないかと思っています。
難波:Decentraland(ディセントラランド)が有名な事例だと思ってます。Decentraland(ディセントラランド)で発行されているMana(マナ)という通貨を使用して決済ができるものです。その仮想空間上でカジノとかを実際にVR上でやったりとかもできるアプリケーションがあって、クオリティなどの問題はあるにしろ、メタバースを活用した事例は実際にもうありますね。
Decentraland
https://www.fisco.co.jp/media/crypto/mana-about/
髙橋:なるほど!仮想空間でカジノができるのは面白いですね!リアルでやるには法律の壁などあるので仮想空間でやるのは面白そうです!
難波:そうなんです。法律なども仮想空間にはないのでリアルとの差別化は図れて面白いと思います。他にも土地を買ったりとかもできます。リアルだと地球の資源の陸がありますがやはり限界があると思っていて、仮想空間だとデータが許す限りあるので、ある種無限といってもいいくらい土地があります。その自分の所有物(土地)に色んな人が遊びにきたりとかができて制限がないのでメタバースの一個の魅力かなと思います。
髙橋:そうですね!リアルじゃなかなか土地は買えないですし、自分の土地に色んな人が遊びにきてくれるのはすごく魅力的です。
難波:今、アーリーワークスではVRADEという仮想空間を協業している他社様と一緒に開発していてこのコロナ禍でオフィスを解約したり、テレワークが主流になってこれまでの当たり前だったオフィスワークの価値が今問われていると思っていて、VRADEは仮想空間上で物理的な距離を狭めずともVR空間上でコミュニケーションがとれるサービスになっているので今後かなり活用されるサービスだと思っています。
プレスリリース:「VRADE」のインタビュー記事が株式会社博報堂プロダクツのホームページに掲載されました。
それ以外でも設備が大変だったりする大規模のイベントなどをVRADE上で同じオブジェクトを作成してアバターでお客様が参加することができるサービスとしても活用できます。
VR空間上で皆さんが参加できるので例えばこれまで沖縄から東京にくる物理的な距離やお金も必要ないのでコスト面も抑えられると思っています。
髙橋:確かに仮想空間だと移動がいらないからコスト抑えられますね!VRADEすごい!
難波:これからVRADEを拡張していくと生活に広げられる話かなって思っていて、仮想通貨という暗号資産は価値を持ち始めてきていると思っています。リアルの生活でシステムが仮想通貨の価値を担保する仕組みができて来たということを踏まえると、VRADEの生活空間上で実際に物を購入して服を着たりとか、有名人に会いに行ったりとかが現実的にできてくるかなと思っています。仮想通貨だけではなく、NFTなどを活用して売買であったり流通ができればもっと面白いなと思っています。
髙橋:なるほど!今後VRADE内でNFTを扱ったりするんですか?
難波:いまのところ構想にはないのですが、NFTに関する事業は進めるプロジェクトはあります。それをVRADEと組み合わせることは可能なので実現可能性はあるなと思っています。
難波:今はデジタルの概念がまだ広まっていない状態、メタバース・NFTが当たり前じゃない世界観だと思っているので反対意見があるのは仕方ないことだと思っています。
例えるならば、ガラパゴス携帯からスマートフォンに切り替えるときと似ていると思っていて、最初は反対意見がすごく多かったと思うのですが今となってはガラパゴス携帯を使ってる人はもうほとんどいない状態になりました。VR空間でセカンドライフを過ごすこともできる世界観がきたときにそこまでリアルのものにこだわるっていうのは将来を考えるとみんなの当たり前が変わってくるんだろうなって思います。
髙橋:確かにわたしも最初はスマートフォン反対派でした。メタバースやNFTが当たり前になると反対意見も少なくなってきそうですね。
難波:そうですね。CDも元々買うのが当たり前だったけど音楽アプリなどをサブスクリプションで聞くことができるように当たり前が変わってくると思っていて、それと同じようなこともメタバースが将来的に当たり前になると思っています。
髙橋:確かにそうですね!今はメタバースが当たり前じゃないですし、そもそもブロックチェーンやNFTのことをわかってない人もいますね。
今、色々メタバースやNFTについて聞いてきたのですが、メタバースにそもそもブロックチェーンを使う必要性ってあるのでしょうか?
難波:経済活動の部分を除けば、別にブロックチェーンを使う必要性はないと思っています。ブロックチェーンを使うことで通貨が全世界共有に利用ができるのでメタバース内で経済活動を行うのであればブロックチェーンを使う必要はあるかなと思います。
難波:今ってリアルだとご飯食べたりお金を稼ぐことが必要だと思うのですが、メタバースの空間で経済活動をすることでリアルに変換してご飯を食べることが可能になると、リアルの世界でうまくいってない人たちでも新しい仕事のワークスタイルが確立することができると思っています。新しいワークスタイルが実現できるとメタバースとしての価値もあるのでこれは期待してることですね。
髙橋:確かに!メタバース内で新しいワークスタイルが確立できるのはすごく共感です!今後のメタバースの将来に期待ですね。
本日はインタビューありがとうございました!