【2023年最新版】医療分野におけるメタバースの活用事例5選!活用への課題も解説!

Web上で自分の分身であるアバターを動かすメタバースは、ゲームやビジネスなどさまざまなジャンルにおいて活用されているばかりでなく、医療分野においても活用されるケースが増えています。この記事では、医療分野におけるメタバースの活用事例や導入するための課題を説明していきます。

 

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    医療分野におけるメタバースの活用事例5選

    医療分野においてメタバースはさまざまな目的で活用されています。ここでは、主な活用事例を5例紹介します。

    • 臨床トレーニングの実施
    • ヘルスケアサービスの提供
    • 健康診断や人間ドックの実施
    • メタバースクリニックの設立
    • 研究会や講演会の実施

     

    事例1.臨床トレーニングの実施

    メタバースは、臨床トレーニングの実施において活用されています。2016年に設立されたHoloeyesにおいて運用されているHoloeyes MDでは、3D空間で手術のシミュレーションをすることが可能です。

    これまで平面でのモニターや模型を使って進められていた手術をする前のシミュレーションを、メタバースを使うことでより現実に近い状態でおこなえます。

     

    事例2.ヘルスケアサービスの提供

    メタバースを使ってヘルスケアサービスの提供がされています。株式会社comatsunaでは、医師がアバターを用いて患者からの悩み相談を受けたり、同じ悩みを持つユーザー同士が交流できるコミュニティサービスなどを提供しています。

    これらのサービス開始のきっかけとなったのが、コロナ禍によってメンタル面において不安を持つ人が増えたことでした。このような匿名のアバターであれば、患者も安心して悩みを話しやすく、いつでも相談しやすい環境ができます。

    医師からアドバイスをもらうだけでなく、同じ悩みを持つ人との関わりができるのもメタバースにおけるヘルスケアサービスの特徴です。

     

    事例3.健康診断や人間ドックの実施

    メタバースは健康診断や人間ドックの実施にも活用されています。メタバースで活用されるアバターは分身の役割をします。

    そのため、患者一人ひとりの健康状態や体に関する情報をアバターに反映させることで、将来の健康状態の予測が可能になります。また、将来の健康状態を予測することで、最適な治療方法をシミュレーションできるのです。

    メタバースの特徴としては、利用者が健康診断や人間ドックを受けられる場所に移動する必要がないことです。そのため、利用者は時間や場所に制限されることなく、常に自分の健康状況を把握できます。さらに病院側においても、担当者の負担が減り業務効率化につながることも考えられます。

    現段階ではまだ試験的な実施にとどまっていますが、将来的には健康診断や人間ドックにメタバースが幅広く活用される可能性があるのです。

     

    事例4.メタバースクリニックの設立

    メタバースを使ったメタバースクリニックも設立されています。メタバースクリニックとは、メタバース上で、カウンセリングや医療に関する相談ができるクリニックです。

    患者はアバターとして参加するため、名前などの個人情報を表示する必要はありません。対応する人はすべて医師などの医療資格者であるため、安心して相談ができます。

    メタバースにおいて話しやすい環境作りができるため、普段病院ではなかなか話せないようなことでも、話しやすくなる場合もあります。例えば、メンタル面において相談する場合、通常、相手の顔を見て話せないような患者でも、アバターを使うことで話しやすくなるケースもあります。

     

    事例5.研究会や講演会の実施

    メタバースを使って研究会や講演会を実施するケースがあります。Mediverse Cityでは、医療専門家や関連企業がセミナーや展示会などを通して、ユーザーが参加できるような環境作りをしています。

    医療の専門家が説明する内容を一般の方がいつでも聞けることにより、医療についてより学ぶ機会を増やすのが目的です。このようにメタバースは、これまでにあまりなかった一般の人が医療機器や治療方法などを知る場所を提供するために、活用されています。

     

    医療分野にメタバースを活用する際の課題

    医療分野にメタバースを活用する際には、次の2点の課題が挙げられます。

    • 安全性の確保
    • 患者の個人情報の扱い

     

    1.安全性の確保

    医療分野にメタバースを活用するにあたっては、安全性を確保することが重要です。実際の医療現場においても安全面には特に注意が払われており、何度も確認作業がおこなわれています。

    メタバースにおいても同じ作業が必要ですが、現状どのように安全性を確保するのかについては議論がなされている状況です。安全性の確保がない限り、医療関連のメタバースを利用したいと思う人はいないでしょう。

     

    2.患者の個人情報の扱い

    医療分野にメタバースを活用するためには、患者の個人情報の扱いに十分注意する必要があります。現在さまざまなWeb上でのサービスにおいて、サイバー攻撃の被害数が増えています。サイバー攻撃により、個人情報の漏洩などさまざまなリスクがあるのです。

    特に医療においては、ほかの人には伝えたくないようなセンシティブな個人情報を扱うため、より精度の高いWeb3などの技術を使った個人情報保護が必要になります。

     

    まとめ

    医療においてメタバースを活用することで、実際にはできないような臨床トレーニングや健康診断、誰もが参加できる医療関連のセミナーといったさまざまな用い方ができます。

    しかし、個人情報保護や安全性の確保といった課題がまだ解消されていないのが現状です。これらの課題を解決することで新たな医療プログラムを生み出せる可能性があるため、、現在でも課題解決に向けた取り組みが進んでいます。

    次のページでは、メタバース開発に強いシステム開発会社を10選紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

    メタバース開発に強いシステム開発会社10選!依頼する会社の選び方も紹介

     

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