【2022年最新版】メタバースのコンテンツ制作企業9選!各社の特徴をわかりやすく紹介します!
メタバースのコンテンツを制作依頼する際に伝えるべき3つのポイント
2021年11月にFacebook社が社名を「Meta(メタ)」に変更するなどメタバース(Metaverse)に高い注目が集まっています。しかし「メタバースについてよくわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。そこで、本記事ではメタバースの概要やが注目されている理由や注目のメタバースなどを紹介します。さらに、 メタバースとブロックチェーンの関係についてもあわせて確認していきましょう。
目次
メタバース(Metaverse)とは、インターネット上に構築された3DGの仮想空間の総称を意味します。「メタ(超越)」と「ユニバース(宇宙)」の2つの言葉をあわせた造語です。
ユーザーは自分の分身となるキャラクターの「アバター」を作り、そのアバターを操ることで仮想空間内を移動したり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりできます。メタバースは、これまでのオンラインRPGと異なり、ストーリーやゴール、敵などが用意されておらず、プレイヤーの行動に制限が少ないです。
現実世界に極めて近い、自由な交流や表現ができる点がメタバースの特徴といえます。メタバースの発展は、今後私達のコミュニケーションや経済活動に大きな影響を与える可能性を秘めているのです。
メタバースが注目されている主な理由は次の5つです。
メタバースの理解を深めるには、これらの注目されている理由を知る必要があります。ここでは、メタバースが注目されている理由に関する内容を詳しくみていきましょう。
メタバースに大きな注目が集まったきっかけに、Facebookの参入があります。Facebookは社名を「Meta」変更して中核事業に据えるほど、メタバースに力を入れています。
CEOであるマーク・ザッカーバーグ氏はメタバースへの参入に対して「我々はインターネットの次の章を始めようとしている。これは我々の会社にとっても同様に次の章となる」と述べています。
さらに、VRプラットフォームである「Horizon Worlds」のリリースやフィットネスや仕事、教育などにメタバースを活用するビジョンも発表しました。このように、Facebookのメタバースに対する関心の強さがメタバース全体の注目に影響を与えているのです。
参考:Facebook、社名を「メタ」に変更 仮想空間に注力
VR技術自体の進歩も注目される理由の1つです。VRとは「Virtual Reality」の略で、「仮想現実」とも呼ばれます。専用のゴーグルを装着して360°の映像を映すことで、その空間に実際にいるような感覚を得られます。
VR技術が進歩した現在では、仮想空間内に3DCGを表示するだけでなく、コントローラーを使った身振りや顔の表情などもを自由に操作できるようになりました。その結果として、より対面に近い自然なコミュニケーションを行えるようになったのです。
この技術の進化は、ビジネス上でも活用できるとして注目を集めています。今後は、エンターテインメント分野はもちろんのこと、医療や研究などのさまざまな分野で普及すると予想されます。
メタバースはブロックチェーン技術の浸透によってさらに注目を高めています。ブロックチェーン技術とは取引履歴を暗号化し、過去から1本のチェーンのようにつなげることで正確な取引履歴を維持する技術のことです。
ブロックチェーンはデータの改ざんや不正が難しい仕組みになっており、仮想通貨の基幹技術として発展してきました。現在は仮想通貨だけでなく、デジタルデータの売買や不動産関連、食品の安全確保、知的財産権の保護など、活用の幅を広げています。
さらに、今後メタバースが自立した経済圏となった場合は、ブロックチェーン技術と融合しながら発展していく可能性が高いでしょう。
メタバースは、世界中の投資家から投資対象としても注目されています。メタバースに直接投資をするのではなく、基盤となるブロックチェーンの通貨やNFTを購入するといった形で投資が行われています。
NFTとはデジタル上にある資産の所有証明書のようなもので、NFTとメタバースを組み合わせた「NFTアート」も注目を集めています。イーサリアムのブロックチェーン技術を利用して個々を識別するためのコードを付与することで、デジタルアートの作者や所有者を記録することが可能です。
事実、NFTアートが約6,930万ドル(約75億円)で落札されるなど、高額取引が実際に行われてます。今後はメタバースのさらなる発展を考慮した大規模な投資が行われると予想されます。
なお、NFTに関する詳しい特徴や仕組みは次のページで解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
さまざまな理由によって注目集めるメタバースを活用した代表的なプラットフォームを5つ紹介します。
それぞれの特徴を知ることで、メタバースへの理解を深めましょう。
出典:フォートナイト | クロスプラットフォーム対応の無料プレイゲーム – フォートナイト
Epic Gamesが提供するフォートナイトは2017年のリリース以降、約3年で3億人以上のユーザーがアカウントを登録した世界的に人気のメタバースです。フォートナイトがメタバースに該当する大きな理由に「クリエイティブモード」の提供があります。
クリエイティブモードによって、プレイヤーとなるキャラクターの見た目や動きを自分で作成できます。さらに、フォートナイトはゲームのプレイだけではなく、コミュニケーションや経済活動までを行える場として変化しているのです。
このように自由度の高いフォーナイトは、メタバース構築の成功例ともいえるプラットフォームの1つといえるでしょう。
Microsoftの子会社であるMojang Studiosが提供する「Minecraft(マインクラフト)」は、3Dのブロックによってユーザーが建物や世界を構築できるゲームです。フォートナイトと同様にコスチュームの変更などによって、自身のアバターの作成ができます
また、作成したアバターによって道具や建物を作ったり、ユーザー同士で協力してサバイバルに挑戦したりすることも可能です。ただし、ゴールや勝敗などは設定されておらず、やりたいことを自由にできる点がMinecraftの魅力といえます。
全世界にユーザーがいるMinecraftは、将来的にブロックチェーン技術も取り入れることで、ゲーム内でアイテムの売買をできるように開発を進めています。今後は、親会社であるMicrosoftのメタバース領域への入り口に、Minecraftがなる可能性もあるでしょう。
出典:Horizon Worlds | バーチャルリアリティの世界とコミュニティ
Facebookが提供する「Horizon Worlds(ホライゾンワールド)」も主要メタバースプラットフォームの1つです。2019年に発表された「Facebook Horizon(フェイスブックホライゾン)」から企業名を廃した形で2021年10月に名称が変更されました。
ゲームがベースになる従来型メタバースとは異なり、アバターを通じたビジネス上のコミュニケーションを目的とした機能が多く搭載されています。さらに、CGで作成された仮想空間上で会議やセミナーを開くことができ、実際に対面しているかのような感覚でコミュニケーションを取れます。
SNSで圧倒的な利用者数を誇るFacebookが運営するHorizon Worldsは、メタバースの普及に大きな影響を与える存在となるかもしれません。
出典:User-Generated Crypto & Blockchain Games
TSB Gaming Ltdが開発する「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」はイーサリアムのブロックチェーンをベースにしたメタバースです。ユーザーはゲーム内で土地を所有し、その土地の上でゲームやジオラマなどを作成できます。
さらに、作成したゲームやジオラマ、アイテム、土地などを無料もしくは有料で他のユーザーに提供が可能です。有料で提供する場合は、仮想通貨の「SAND」と交換します。
収益として得たSANDは、ゲーム内でアイテムや土地に交換できるだけでなく、同じく仮想通貨のイーサリアムに交換することも可能です。さらに、日本の大手ゲーム開発企業や複数のファンドから大きな融資を受けており、The Sandboxに対する期待や注目度が高さがうかがえます。
DAOによって運営される「Decentraland(ディセントラランド)」もThe Sandboxと同様にイーサリアムをベースにしたメタバースです。ユーザーはDecentraland内で流通する仮想通貨の「MANA」を使い、土地や服、名前などをNFTとして購入できます。
また、Decentralandの特徴に「Agora」という投票アプリケーションの使用が挙げられます。Decentralandの将来的な方針をユーザーによる投票で決めており、ユーザーを中心とした政治的な取り組みはメタバースの今後の在り方の1つともいえます。
メタバースのメリットの1つとしてオンラインで体験できることが広がります。メタバース=仮想空間なので仮想空間(オンライン)で行われる経済活動やコミュニケーションに世界各国の企業からの注目が集まっています。
メタバースとVR技術をかけ合わせれば、まるで相手が目の前にいて話している空間が構築されますので、接触空間でコミュニケーションをとることができます。
メタバースでは、新しいビジネスが実現します。
NFT商品などはOpenseaなどのNFTプラットフォームを活用して販売するのが一般的ですが、メタバース上でも販売ができるようになれば実際に購入したNFTをメタバース上で動かして他の人とコミュニケーションをとることができます。
購入する側も、オンラインで購入を検討しているにも関わらず、メタバース上ではオフラインで話を進めている感覚を味わうことができます。
メタバースはVRを活用できるものもあります。その場合、VRとの連携が必要になります。「わざわざメタバース上で交流する必要性が不明だ」という声も上がっており、普段のオンライン交流とメタバース上での交流の棲み分けを明確にすることが今後の課題となってきそうです。
メタバース空間に依存する可能性があるのもデメリットです。メタバースは没入感が高いため、「一度その空間にハマってしまうとなかなか抜け出せない」という人も出てきています。
常にメタバースに入り込み、どちらが現実がわからなくなってしまわないよう注意しましょう。
ウォレットの脆弱性についても注意する必要があります。Openseaを通してNFTを購入する際や、ゲーム内での仮想通貨を使用する際は、現在「ウォレット」と呼ばれる仮想の財布を使う必要があります。
ただし、今までにウォレットはハッキングの対象となったことがあり、事実として仮想通貨を盗まれてしまった事件も過去に事件として発生しています。利用者の注意不足が問題のケースもありますが、中には適切に使用していたのにも関わらずウォレットの中身が盗まれてしまったこともあるため、よりセキュリティに留意したウォレットのバージョンアップが必要になるかもしれません。
メタバースの今後を考えるうえで、ブロックチェーンとの関係性は重要なポイントといえます。中でも、次の4つのポイントについては、メタバースの発展に大きな影響を与えると考えられています。
ブロックチェーンはメタバースとの親和性が高く、メタバースの進化を後押しする技術であることは間違いありません。ここでは、各ポイントに関する詳しい内容を解説します。
メタバースがより一層発展するためには、同時接続数に制限がなく、常時接続された状態を実現する必要があります。しかし、そのような状態を実現するには、膨大な演算処理を実施するだけのリソースが欠かせません。
そのリソースとして処理作業の分散を実現できるブロックチェーン技術が適しています。ブロックチェーンを活用し、エンドユーザーの端末の空きリソースを使って膨大な演算処理を分散できれば、上記のような状態が実現可能です。
実際に「Render Token」を使ったプロジェクトとして、一定の処理や演算に貢献したユーザーに対して、トークンを報酬として提供するなどの取り組みも行われています。
メタバースが形成する経済圏に参加するインセンティブ設計にも、ブロックチェーンが大きく影響します。従来のサービスは参加人数が少ないほど価値が低く、参加人数が多いほどに価値が高まる傾向にありました。
しかし、ブロックチェーンを活用することで、早く参加した方が、より多くの利益を得られるようなインセンティブ設計が可能です。ゲーム内で利用できる通貨を暗号通貨とすれば、初期に参加したユーザーに多くのインセンティブを付与できます。その結果として、ユーザー数の少ない初期段階のメタバースでも経済圏を発展させやすくなるのです。
NFTで自由に取引できるメタバースを目指すには、ブロックチェーン技術が欠かせません。
インターネットの普及は音楽や映像、画像などのデータに関する希少性を破壊しました。なぜなら、いくらでもデータを複製できるため、保有自体に資産性を生まなくなったからです。
しかし、ブロックチェーン技術による「NFT」を活用すれば、データの複製が事実上できません。その結果として唯一性を持つことができ、他ユーザーとのトレードによって資産性を生み出します。NFTの活用はメタバース内でユーザー同士の商取引が実現し、自立した経済圏の構築につながるのです。
メタバース内の取引の信頼性を担保するには、スマートコントラクトの仕組みが活かされます。スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上での契約を自動で実行するための仕組みです。
つまり、必要な金額分の硬貨を投入し、ボタンを押した瞬間に売買契約が成立する自動販売機のイメージに似ています。さらに、契約の履歴はブロックチェーンに記述されるため、契約の透明性が高い点も特徴です。このような特徴はメタバース内における商取引の安全性を高めます。
メタバースの普及は、マトリックスやアバターといった物語の中の概念でしかなかったものを現実にする可能性があります。Facebookの参入やVR技術の進歩によって大きな注目を集めるメタバースは、ブロックチェーンの活用によって、さらに発展していくでしょう。
今後、メタバースのプラットフォーム上を新たにビジネスの場として捉える企業が増えることが予想され「もう一つの世界」として進化を遂げるかもしれません。ただし、現段階では課題点も多くあり、メタバース市場が今後どのように変化するかは未知数です。今後もメタバースの動向に注目していきましょう。