【2022年最新】Web3.0の代表的なサービス事例8選!注目が集まる理由と課題についても解説
Web3.0に注目が集まっている3つの理由
2022年4月、デジタル庁が提出した「次期重点計画の策定に向けて」の資料の中に、Web3.0に重点的に取り組む姿勢を示す内容がありました。NFT分野への注目の高まりも顕著なことから、今後さらに日本のWeb3.0市場の拡大が期待されるでしょう。
本記事では、日本におけるWeb3.0市場の動向やWeb3.0関連の代表的な開発企業をご紹介します。
2022年4月にデジタル庁で提出された「次期重点計画の策定に向けて」の資料では次のように、Web3.0に重点的に取り組む姿勢を示しています。
「Web3.0など新技術への対応として日本が出遅れているところを勉強していくべき。今後、NFTなどを幅広くカバーするものとして、Web3.0は重要になる可能性がある。」
とくに、Web3.0の中でもNFT(非代替性トークン)の分野への注目の高まりは顕著で、今後も市場の拡大が期待できそうです。
なお、Web3.0の概念や進化の歴史、ブロックチェーン技術によって変わるポイントについては、次のページにて解説しています。
Web3.0とは?ブロックチェーン技術によって変わることや進化の歴史を解説
引用:株式会社レコチョク
株式会社レコチョクは、音楽配信サービスの企画や運営などを行っているIT企業です。
2022年1月に、エンターテイメント分野でのブロックチェーンを活用したビジネスへ、本格参入することを発表しました。
Web3.0に関連するプロジェクトとして、NFTの発行・販売や、ERC-20トークンを用いた新たな音楽体験サービスなどを提供しています。
引用:GMOメディア
GMOメディア株式会社は、インターネットメディア事業などを展開している会社です。
2022年6月に新会社「GMO Web3株式会社」を設立し、Web3.0ベンチャーの支援や、市場の活性化に取り組んでいます。
また、プロサッカークラブのFC琉球が発行する暗号資産「FC琉球コイン」をコミュニティと連携するためのシステム開発などにも携わっています。
引用:電通グループ
株式会社電通グループは、国内最大規模の広告代理店です。
2021年6月、ブロックチェーン技術やWeb3.0の研究開発などを行う「シビラ株式会社」と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。
具体的な活動としては、食資源循環・フードサイクルの取り組みに、Web3.0の情報流通基盤を活用し、持続可能な循環型経済の仕組みを目指すプロジェクトなどを始動しています。
引用:DNP
印刷・情報技術を基盤としてさまざまな事業を展開している「大日本印刷株式会社」は、2022 年 1 月にブロックチェーン技術を活用したファンエコノミー事業を展開する「株式会社 Gaudiy 」との業務提携を発表しました。
この業務提携により、両社はメタバースをはじめとする新たな領域での価値創出および「未来のファンサービス」の創出に向けて、共同研究を推進するとのこと。
具体的な取り組み内容としては、NFT を活用した各コンテンツの適正な流通の促進や、多くのファンがさまざまなコンテンツの魅力を堪能できるような場の提供などが挙げられています。
ブロックチェーン関連の先端テクノロジーを活用することで、リアルな世界とバーチャルな世界の境界が薄らぎ、「次世代のファンサービス」という新たなビジネス領域が誕生していることがわかります。
引用:株式会社ドリコム
スマートフォン向けゲームの開発・運用などを手がける「株式会社ドリコム」は、2022 年 3 月にWeb3 事業への参入決定を発表しました。
具体的には、「 VR ×メタバース」の実現を目指す VR ゲーム企業「 Thirdverse グループ」と連携して、ゲームと DeFi(分散型金融)を掛け合わせる「 GameFi 」領域での企画・開発・運営が行われます。
ゲーム事業を主力事業とするドリコムと、ブロックチェーンゲームについての最先端のノウハウを保有する Thirdverse グループの連携により、両社のさらなる事業拡大を目指すとのこと。
今後の予定としては、海外向けの 2 作品の制作が決まっています。
そのうちの 1 作品は人気 RPG ゲーム「 Wizardry 」シリーズの海外向けブロックチェーンゲームであり、2022 年夏を目処に開発発表が予定されています。
引用:アーリーワークス
アーリーワークスは世界中のどの企業もなし得なかった「超高速のブロックチェーン」の開発に成功したベンチャー企業です。
ブロックチェーン開発に精通した当社と株式会社博報堂DYミュージック&ピクチャーズが協業し、NFTの保有でエンタテインメント体験及びサービスの提供を目指していくプロジェクトで、アニメ業界で例が少ないアニメ関連グッズをNFT化して販売しています。
引用:Gaudiy
Gaudiyはブロックチェーンを含む最新テクノロジーや学術研究を活用したファン体験構築プラットフォーム(FPaaS)「Gaudiy」を運営するWeb3企業です。
Gaudiyを活用することで、エンタメコンテンツ企業はプラットフォームを介さず、自ら顧客接点を持つことができるようになります。それによって、クロスメディアでのデータ連携を実現し、新しいファン体験を創出しファンの熱量最大化を目指しています。
ファンコミュニティを簡単に開設することができ、ファンが自律的に盛り上がれる仕組みになっています。
さらに、NFTを活用した新たなデジタルコンテンツの提供も可能にしています。NFT電子書籍では、二次流通が可能なNFTを化調しており、二次流通時の販売手数料をクリエイターに還元することができます。
引用:FiNANCiE
フィナンシェは「10億人の挑戦を応援するクリエイターエコノミーの実現」をビジョンに掲げ、ブロックチェーン技術を活用した、NFT事業やトークン型のクラウドファンディング2.0 「FiNANCiE(フィナンシェ)」を運営するWeb3企業です。
「FiNANCiE(フィナンシェ)」は、夢や目標を目指すスポーツチームやクリエイターがトークン(FT&NFT)を発行・販売することで資金を獲得し、トークンを利用して、サポーターと継続なコミュニティを構築できる新世代のクラウドファンディングサービスです。
FiNANCiE(フィナンシェ)は、日本国内においてtoC向けサービスとしてファンジブルトークンを取り扱っている数少ないサービスであり、国内の法律に準拠する形で運営されています。
引用:株式会社 Minto
MintoはWeb3文脈における国内の有名IPや自社開発のキャラクターを活用した企画プロデュースを行っている企業です。
国内事例の先駆けとして2018年にNFTゲーム「CryptoCrystal」をプロデュースし、累計のNFT累計流通額は約5億円で国内のNFTゲームとしては国内2位を記録しています。
また、世界最大のNFT×メタバースプラットフォーム The Sandboxと日本初提携も実現しています。メタバース空間上にMinto Landをオープンし土地とNFTキャラクターを販売し4分で完売、総売上は約2億円と記録的な結果を残しています。
国内におけるIP×WEB3企業の先駆けとして注目されています。
引用:STIR
イーサセキュリティはブロックチェーン技術や暗号資産に関する情報・技術格差をなくし、ブロックチェーンの恩恵をより気軽に、誰でも得られる社会の実現を目指すスタートアップです。事業としてはステーキング事業とメディア事業を行っています。
ステーキング事業では、PoWやPoS系の暗号資産マイニングやノード運用の代行に加え、サーバーやノード、セキュリティに関する高度な専門知識を活かした他企業様へのコンサルティングを行っています。
メディア事業では、初心者に寄り添った情報発信を軸に運営しており、クリプト業界に起こっている情報格差の是正に取り組んでいます。
引用:株式会社gumi
gumiグループは、XR事業及びブロックチェーン事業への早期参入を通じ、メタバース時代に向けた事業基盤を構築しているWeb3企業です。
特にブロックチェーン事業においては、業界のパイオニアとして、2018年から参入しています。国内外のブロックチェーン関連企業への投資に加え、世界第一位の取引高を記録したブロックチェーンゲームの開発・運営等、積極的な事業展開を行うことで、高い収益率と幅広いネットワークを構築してきています。
現在はこれら投資やコンテンツ開発(NFT販売を含む)を更に強化しつつ、ノード運営(様々な有力チェーンにおける取引証明や運営方針への関与等)に関連する事業も、積極的に展開しています。
Stake Technologiesは日本発のパブリックブロックチェーン「Plasm Network(プラズムネットワーク)」を開発するWEB3企業です。
パブリックブロックチェーンとは、特定の管理者なしで、不特定多数・誰もが参加が可能なブロックチェーンネットワークのことを指します。
Plasm Networkは、異なるブロックチェーンをつなぐことができるブロックチェーン「Polkadot(ポルカドット)」に接続するブロックチェーンです。Ethereum(イーサリアム)とPolkadotの両者に一定の互換性があります。
また、ブロックチェーンのスケーラビリティの問題を解決するアプリケーションのプラットフォーム(Dappsプラットフォーム)も開発しています。
株式会社ナンバーワンソリューションズのビジョンは「テクノロジーを通して世界平和を実現する」です。このビジョンをともに実現したい!自分がこのビジョンを果たします!という高い志を持つメンバーが日本国内のみならず海外からドンドン集まってきています。
最先端技術の一つであるブロックチェーンを活用し、海外政府を巻き込んだ画期的なプロジェクトや一流企業のシステム開発支援などを手掛けています。
ブロックチェーン技術を用いたWeb3.0は、新しい形のインターネットの仕組みとして、国内外で広まりつつあります。
しかし、まだ市場は拡大途上にあり、ルールや法律が未整備であることも事実です。これから、Web3.0をビジネスや集客に活用したいとお考えの方は、「NFT」「暗号資産」「メタバース」といった分野に強い、制作パートナーを選ぶと心強いでしょう。
次のページでは、Web3.0においての特徴やメリット、おすすめのWeb3.0サービスをご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
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