【2022年最新】Web3.0の代表的なサービス事例8選!注目が集まる理由と課題についても解説

Web3.0ではブロックチェーン技術の活用により、これまでのWeb2.0と比較しても利便性が高まっています。情報を一か所にまとめないことから、セキュリティの向上やユーザーのプライバシー保護性が高まり、個人情報漏洩などのリスクを減らすことが可能です。

さらに国や企業の規制を回避でき、企業やユーザー間の直接取引が可能になるなど様々なメリットがあります。本記事では、Web3.0においての特徴やメリット、さらにはおすすめのWeb3.0サービスをご紹介していきます。

 

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    Web3.0に注目が集まっている3つの理由

    Web3.0に注目が集まっている3つの理由

     

    Web3.0に注目が集まっている理由には次の4点が挙げられます。

    • セキュリティの向上
    • ユーザーのプライバシー保護
    • 企業とユーザー間の直接取引
    • 国や企業の規制回避

     

    1.セキュリティの向上

    Web3.0の特徴としてまず挙げられるのが、セキュリティの高さです。従来のWeb2.0では中央のサーバーで情報を集めていたため、サーバーがハッキングされると個人情報が漏洩する危険性がありました。これまでにも公的機関や様々な企業がハッキング攻撃の標的となっており、その結果、個人情報の流出が頻繁に起こっていました。

    しかし、Web3.0においてはユーザー同士で情報を分散保有するため、特定のサーバーに情報が集中することがありません。そのため、Web2.0と比較しても、情報セキュリティの面においては格段に向上しています。

     

    2.ユーザーのプライバシー保護

    Web3.0はユーザーのプライバシー保護といった点でも長けています。Web2.0の世界では、Webサイトを閲覧したり動画を視聴したりすると、関連した内容の広告表示がされることがあります。

    例えば、レストランの情報を検索すると関連した店舗を紹介した広告が表示されるといったことです。これは、Google社が検索履歴を活用してマーケティング活動をしているためです。

    しかし、Web3.0ではこのようなことがなくなるため、ユーザーのプライバシー保護につながります。

     

    3.企業とユーザー間の直接取引

    Web3.0では、企業とユーザーが直接取引をしやすい環境設定となっています。Web 2.0では、Web上で商品購入のための金銭取引をしようとすると、銀行や証券会社が運用するサービスを利用する必要があり、そのつど手数料が発生していました。

    しかし、ブロックチェーン技術を活用したWeb3.0の世界では、ユーザーが持つ取引状況のみで資産の正当性が承認されます。そのため銀行や証券会社のシステムを介することなくユーザーと企業が直接スムーズなやり取りをすることが可能です。

     

    4.国や企業の規制回避

    日本では国内外のサイトに自由にアクセスができますが、例えば中国ではGoogle等へのアクセスが国家によって禁止されています。このような国や企業における規制を、Web3.0では回避できます。 そのためどこにいても規制されることなく、好きなWebサイトを閲覧できるようになります。

     

    なお、Web3.0の概念や進化の歴史、ブロックチェーン技術によって変わるポイントについては、次のページにて解説しています。こちらも参考にしてみてください。

    Web3.0とは?ブロックチェーン技術によって変わることや進化の歴史を解説

     

    Web3.0が抱える3つの課題

    Web3.0が抱える3つの課題

     

    ここまでWeb3.0のメリットを説明してきましたが、次のような3つの課題も抱えています。

    • 利用時のハードルの高さ
    • ガス代が高額
    • スケーラビリティの問題

     

    1.利用時のハードルの高さ 

    Web3.0における取引には仮想通貨が必要です。しかし仮想通貨を利用するためのハードルが高い点という課題があります。初めて仮想通貨を利用する人にとって仮想通貨での取引は決して簡単ではないため、導入に踏み切れない人がいるのも事実です。

     

    2.ガス代が高額

    Web3.0における取引のひとつであるNFTの売買は、イーサリアムのブロックチェーン上で行われることが一般的です。イーサリアムを使って取引をする場合、取引のたびにガス代と呼ばれる手数料が必要になります。

    ガス代は取引をするタイミングによっても変動しますが、その価格は決して安いとは言えない状況です。今後、イーサリアムをはじめとした仮想通貨の利用者を増やすためにも、ガス代の低価格化が重要な課題となっています。

     

    3.スケーラビリティ問題

    Web3.0ではスケーラビリティにおいても問題があります。スケーラビリティとは、利用者や仕事の増大に適応できる能力・度合いのことです。

     Web3.0では情報を一か所に集めるのではなく、全取引履歴を全てのユーザーで共有します。そのため、ユーザーが増えればそのぶん取引にかかる付加が増し、取引時間も長くなってしまいます。この問題を解決するために、現在さまざまな対応策が考えられている状況です。 

     

    Web3.0の代表的なサービス事例8選

    Web3.0にはさまざまなサービスがありますが、代表的なサービス事例を8種類ご紹介します。

     

    1.Brave(ブレイブ)

    1.Brave(ブレイブ)

    引用:広告ブロッカーで、セキュアで高速なプライベートウェブブラウジング | Brave Browser

     

    BraveはアメリカのBrave Softwareが提供しているWebブラウザです。ブロックチェーンの技術を活用しており、広告ブロック機能や表示速度の高速化、セキュリティ面がすぐれているサービスです。さらに、Braveが持つ独自のメリットとして、利用者がBraveのブラウザに表示された広告を見ることによって、暗号資産であるBATを獲得可能です。

     

    2.IPFS

    2.IPFS

    引用:Web3.0を活用したクラウドストレージサービス|IPFS

     

    IPFSは、Web3.0を活用したクラウドストレージサービスです。メタバースを運用するときによく使われています。 IPFSは分散型ファイルシステムであり、HTTPプロトコルを使っておらず、分散型であるFilecoinと呼ばれるP2Pプロトコルを活用しています。

    この仕組みによってサーバーへのリクエストが一か所に集まることがないため、ハッキングされにくく、通信速度が向上するといった利点が挙げられます。

     

    3.Steemit(スティーミット)

    3.Steemit(スティーミット)

    引用:ソーシャルネットワークサービス|Steemit

     

    Steemitはアメリカのソーシャルネットワークサービスであり、投稿したテキストはすべてブロックチェーンのデータベース上に保管されます。

    ブロックチェーンはデータを所有しているユーザーのみが確認できるため、情報の改ざんをされにくい特徴があります。さらに、投稿した内容に対してユーザーが評価をすることによって、独自の暗号資産を報酬として受け取ることが可能です。 

     

    4.OpenSea(オープンシー)

    4.OpenSea(オープンシー)

    引用:世界最大の取引量を誇るNFマーケットプレイス|OpenSea

     

    OpenSeaは2017年にアメリカで設立されて以来、NFTマーケットプレイスとして最も多くのユーザーが利用しています。音楽やアートなどのNFT作品の取引から管理、オークション出品までが可能です。 暗号資産はイーサリアムの他、SOLやUSDCも利用可能です。

     

    5.Uniswap(ユニスワップ)

    5.Uniswap(ユニスワップ)

    引用:セキュリティが強い分散型取引所|Uniswap

     

    UniswapはDEX(Decentralized Exchanges)とよばれる分散型取引所であり、中央管理者は存在していません。日本国内の仮想通貨取引所は企業が運営しており、一般的には中央集権型です。

    一方でUniswapは中央管理者がいないことから、取引手数料が安く、セキュリティが強いという特徴があります。中央集権型であれば、情報を集めているサーバーに不具合が起こるとサービスが停止する可能性があります。

    しかし、Uniswapでは取引が分散している状態であるため、一か所が攻撃されてもサービスが止まることはありません。 

     

    6.My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ )

    6.My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ )

    引用:ブロックチェーン技術を使ったNFTゲームアプリ|My Crypto Heroes

     

    My Crypto Heroesは、ブロックチェーン技術を活用したNFTゲームアプリです。ゲーム内で利用するキャラクターや武器などをNFTコンテンツとして扱ってるのが特徴です。

    従来のゲームアプリであればたとえ課金したとしても、それはゲーム内で使えるだけです。しかしMy Crypto Heroesでは、課金してもらえたアイテムやキャラクターなどのNFTは最終的に換金でき、その価値が保証されています。

     

    7.CyberConnect(サイバーコネクト)

    7.CyberConnect(サイバーコネクト)

    引用:CyberConnect

     

    CyberConnectは、世界で初めての分散型ソーシャルクラブです。ソーシャルグラフとはSNSの交流を基として出来上がった人間関係のことをいいます。中央管理者は不在であり、登録するために個人情報を入力する必要はありません。アカウントを作成するときも、必要なのはウォレットの接続だけです。 

     

    8.The Sandbox(ザ・サンドボックス)

    8.The Sandbox(ザ・サンドボックス)

    引用:アバターを使ったNFTゲーム|The Sandbox

     

    The Sandboxは、メタバースにおいてアバターを使ってプレイをするNFTゲームです。ダウンロード数はすでに4000万回を超えており、ゲームをプレイするほかにも、ユーザー同士の交流が可能です。またゲームだけでなくNFT化している建物やアイテムなどの取引をすることもできます。 

     

    まとめ

    Web3はブロックチェーン技術を活用しており、これまでのWeb2.0とは大幅に特徴が異なります。

    情報を一か所にまとめないことから、仮にハッキング被害があった場合においても情報漏洩がしにくい仕組みであるなど、セキュリティ面の強さが特徴として挙げられます。さらに、国や企業の規制を回避でき、スムーズな企業との取引が可能です。

    Web3には、スケーラビリティの問題やガス代が高額であるといった課題は残りますが、現在はそれぞれの課題に対して対策が進められています。Web3.0は新しい考え方であり、まだ世界に十分に浸透しているとは言えません。

    さらに、法的な整備が十分でないことから、トラブルが生まれる可能性もあります。それだけに、リスクを十分に把握しながら活用することが大切です。

     

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